韓国の民俗芸能

韓国には、日本と違った音楽や舞踊の文化があります。そちらについてご紹介したいと思います。

伝統音楽

韓国には、特有の雰囲気を持ち、古くから宮中行事で演奏された伝統の音楽があります。それは国楽(クガク)といいます。隣りの国ではありますが、日本の雅楽とも違い、韓国ならではの旋律なのです。韓国の時代ドラマでもよく出てきます。高句麗や新羅、百済の三国時代には、コムンゴなどその土地独自の楽器も作られ、近隣の国との交流により、他国の音楽も伝わりました。高麗時代には、雅楽と郷楽が発達します。

雅楽は中国から来たデソンアクという音楽を由来とし、栄えたのです。宮中で奏でられました。郷楽は、高句麗等の音楽が高麗に受け継がれたものです。朝鮮王朝時代を見ると、初・中期には宮中音楽が発展し、後期になると民族音楽が栄えていきました。雅楽というものは、宮中音楽で、宴の席などで演奏されました。王を称えるというものが多かったのです。15世紀には、音楽の事に関する「楽学軌範」という書物も出ています。

朝鮮時代の末になると、商業や工業が栄え、農作物の生産も盛んになり、一般庶民の文化も大幅に栄えていくのです。人々がより音楽を楽しめるようになり、民謡や太鼓などの打楽器など、音楽も多種多様になっていきました。ケンガリ、チン、ブク、チャングという4種の打楽器でテンポ良く演奏されるサムルノリという音楽があります。伝統音楽を楽しめる施設もあるので、興味を持たれた方は必聴です!

伝統舞踊

時代ドラマの中でも宮中だったり、街中だったりで踊る場面があります。それぞれ種類が違うものです。宮中と民間では、違うものが伝わったということです。三国時代から、宮中の大事な宴の席等で踊られてきたのが、宮中舞踊です。王室の威厳を称える踊りで、芸術性が前面に出されています。衣装は赤や黄色、青などカラフルで、被る物なども煌びやかなものです。踊りは、品を保ち、しなやかに踊ることが大事なのです。

まず、宮中舞踊をご紹介したいと思います。処容舞(チョヨンム)というものは、青、白、赤、黒、黄色の五方色の衣装を着て踊る五人の男性の踊りです。色に相当する五つの方角(東西南北に中央を足したもの)が大切で、それぞれが円や行進などといった動きをしながら踊るのです。新羅時代から行われており、宮廷のもてなしの宴で踊られていました。鶴蓮花台舞(ハッギョナデム)という踊りは、朝鮮時代・前期に宮廷から悪い鬼を追い払う儀式が終わった後に、踊られていました。

鶴の恰好をした女性二人が、鶴の悠々とした姿を現す踊りを鶴舞(ハンム)と言います。また、蓮の花から子どもが出てきて踊る蓮花台舞(ヨナデム)という二つから鶴蓮花台舞は成り立ち、動物と人間の交流を現しています。続いては民俗舞踊です。庶民に親しまれた踊りですね。カンガンスルレは、全羅道(チョルラド)に伝わる、秋夕(チュソク)の民俗舞踊です。女性が手を繋いで、円を描いて皆で踊ります。

空の満月を仰ぎ見て踊るので、女性たちの恨(ハン)と願いを聞いてくれるのが、満月だとされています。また、サルプリチュムという踊りがあります。巫俗(ふぞく)儀式で、厄払いのために踊られるのがサルプリです。サルプリチュムは、白いチマチョゴリを来た踊り手が、スゴンという白い布を持って踊ります。静かでファンタジックな舞です。どれも個性があり、見ると楽しそうです。