二大名節について

日本には、お正月とお盆があり、皆里帰りをして家族と過ごしたりしますよね。韓国にもお正月とお盆があります。それがソンナルとチュソクです。この期間は、家族と離れて暮らしている人は一斉にふるさとに帰省するので、大移動となるわけです。帰るための交通のチケットを取るのも大変ということですね。

ソンナルとは?

韓国のお正月のことです。日本と違う点は、ソンナルは旧正月だというところです。韓国にも陽暦の正月もあり、祝日として決まっていますが、ほとんどの韓国の人は旧正月のソンナルを本当の正月だという認識を持っているのです。地元に帰った人は、家族・親戚に「セベ」という新年の挨拶をします。そして雑煮を食べ、すごろくを楽しむのです。ソンナルの一週間前から、料理の準備や家族等への贈り物を買いにでかけます。    

ソンナル当日の朝には正装をし、茶礼(チャレ)という儀式を行います。これは、御先祖を敬うためのものです。神位、蝋燭、そして茶礼のための食べ物が並んだテーブルの前で年長の男性が深いお辞儀をしたり、お酒をそそぐのです。日頃の感謝や、家族を見守ってくれるようにお願いするという意味があります。その後は家族で、お正月の朝に食べる「トックク」をいただきます。韓国にもお年玉があります。

韓国の子供たちもこれを楽しみにしているのですね。宗教上、茶礼を行わない家も増えていますが、正月に家族・親戚で集まるのは変わりません。

秋夕(チュソク)とは?

秋夕は、旧暦の8月15日で、韓国のお盆になります。日本の「中秋」の時期で、「ハンガウィ」とも呼ばれます。この時期にも人々は地元に戻ってきます。帰省ラッシュも起こるので、駅などは大混雑。一方、大都市の道路は人々が帰省するので閑散となってしまう訳です。秋夕の前には、お世話になった方への贈り物を用意します。食料品や日用品の他にも、商品券も売れ筋で、デパートなどは活気に溢れます。

秋夕にも茶礼は行われ、茶礼の後にはお墓参りに行きます。韓国では、土を山のように盛った墓が一般的で、秋夕の前には草を刈り、辺りを掃除したりと、準備を整えます。その掃除のための道路渋滞まで起きるのです。秋夕当日お墓の前では、皆で深くお辞儀をするということも珍しくありません。秋夕の際には、ソンビョンという松の葉でつつんだ餅を食べる習慣があります。

秋夕の時期は、穀物の収穫で食糧も満たされており、いつもこうであったらいいなという思いもあって、秋夕は国民にとって大事な時期なのです。そして、ソンナル同様、普段あまり話すことができない家族と、久しぶりに会って過ごせるという、家族の絆を確かめられる行事なのですね。ソンナルやチュソクの期間には、大渋滞も生まれ、ソウルから人々が減り静かになるのです。

しかし、それでも最近では秋夕の連休3日間に帰省しない若者なども増えていて、休業しない大都市のお店もあるのです。時代の変化という事でしょうか。